みなみさん(30) 都内で産婦人科医をされていたみなみさんと、眼科医のパートナーのご夫妻。無痛分娩で第一子である息子さんをご出産されたのち、自宅で家族のサポートのもと育児していた期間を経て、HOTEL CAFUNEをご利用いただきました。
ーみなみさんは産婦人科医でいらっしゃいますが、産後ケアはどのように捉えていらっしゃいますか?
わたし実は、以前から産後ケアという概念自体は知っていたのですが、あまり意識したことがありませんでした。産婦人科医はどうしても"分娩するまで"が守備範囲になりがちで。もちろん病院勤務中に「今日は産後ケアの患者さんが入院されます」ということはあったのですが、主に助産師さんが患者さんの対応をしてくださっていたのもあり、深く考えたことはありませんでした。なんとなく、ご家族の支援が得られない方や経済的に困っていらっしゃる方が利用するサービス、というイメージを持っていたのかもしれません。
妊娠中に、気まぐれで産後ケア施設のサイトを見たこともあるのですが、正直なところ値段が高いことに驚いてしまって、すぐに頭から消してしまいました。子どもを産む前は、産後の生活や状況への想像も限られていたのもあり、自分が使うことになるとは思っていませんでした。
ー出産してみて、その考えは変わりましたか?
いざ出産してみると、毎日授乳と食事、そして隙間時間を見つけてとにかく寝る...という日々の繰り返しで、体力的にも精神的にもきつい状況になり、パートナーにもすごく心配されて。産後2週間くらいは、今思い出そうとしても「何をしていたっけ...?」という感じで、記憶があまりありません。はじめは、両親や祖父母がサポートしてくれていたものの、いざ自宅に戻ってパートナーと2人で育てていくとなると不安で仕方ありませんでした。 そんな中、偶然友人からHOTEL CAFUNEを紹介してもらい、利用することになりました。
ー実際に滞在してみていかがでしたか?
5日間があっという間で、帰りたくない、もっと延泊したい、と思うくらいゆっくりできました。まずは何よりもしっかり睡眠をとって、ボロボロの身体を休めることができたのがよかったです。入所してから1日目、2日目は、今までの生活習慣が抜けきれなかったこともあり、どうしても夜中に目が覚めてしまって。3日目からぐっすりとまとまった睡眠を取れるようになりました。夜通し眠れたのは、産後初めてかもしれません。
身体が少し休まったこともあり、産後ずっとやろうと思ったまま先延ばしにしていた内祝い(出産祝いのお返し)の手配もほぼ全て終えることができて、他にもやりたいと思いつつできていなかったことに着手することができました。自宅にいたときはどうしても思考時間が細切れになってしまい、まとまったタスクに取り掛かるのが難しく、自分自身がやりたいと思っていることがなかなか進まないことをもどかしく思っていたので、HOTEL CAFUNEできちんと自分の時間を持つことができ、また頑張ろう、という前向きな気持ちになれたことが大きな収穫でした。
また、助産師さんのケアは本当にありがたかったです。実は、産婦人科医と助産師では担当している業務がかなり違っていて、産後のお母さんの身体については助産師さんがプロフェッショナル。私は母乳とミルクの混合で育てようと思っていたのですが、数週間前に乳腺炎っぽくなってしまったことで母乳の出がやや不安定になっていたことがずっと気がかりで。母乳外来に行きたいとも思ったのですが、近くに受診できるところがなく、出産した病院まで週一で出かけるのは負担に感じ、結局受診しませんでした。なので、HOTEL CAFUNEで助産師さんに毎日乳房ケアをしていただけたのはとてもありがたかったです。
ーHOTEL CAFUNEでの生活はいかがでしたか?
1日5食のお食事が毎回楽しみでした。彩りも楽しいし、野菜やフルーツがたくさんあって嬉しかったです。私、めちゃくちゃ大食いなので、お腹いっぱいになるか不安だったのですが、お食事の量も多すぎず少なすぎずでちょうどよかったです。あと、冷蔵庫の中にお菓子が入っているのも嬉しかったですね。ちょっとしたサプライズでした。
産後ケアリゾート、ということで、医療の文脈ではなく、ホテルという文脈で営まれている施設だからこその穏やかな時間に癒されました。入所カウンセリングでしっかり話を聞いていただくことができ、自分の希望を尊重してもらえたのが嬉しかったです。このHOTEL CAFUNEでの滞在を経て、また子育てを頑張ろう、という前向きな気持ちになれたように思います。
HOTEL CAFUNEはどのような方々におすすめしたいですか?
実際に滞在してみて、あらゆる方に利用してもらいたいなと思っています。それくらい、産後ケアは本当に大事だと思っています。正直、私も利用する前は、高いな〜と思っていました。でも、今はただ単に日本に『産後ケア』という文化がないだけだったんだと感じるようになりました。1泊4万円程度ですが、通常ホテル業務+24時間託児+助産師保育士による専門ケア+1日5食の食事と考えれば、それくらいかかりますよね…。言い換えればそれくらいの価値のことを世の中の母親父親はやっているということでもあると思います。
また里帰り出産だと、どうしても夫が産後すぐの育児に関われないことが多いですが、産後ケア施設なら一緒に育児を始められるのもメリット。育休をとる男性も増えてるし、そういう意味でも需要があるのではないか、と思います。とはいえ、私のように産後2ヶ月だと意味がないかというとそうではなくて「ボロボロの身体×慣れない育児のストレス」から「育児には慣れてきたが思うように自分の時間が取れないストレス」へ変わったけれどストレスはあるし、慢性的な睡眠不足もあるので、赤ちゃんを預けてゆっくり過ごす&寝ることができたのは本当に良かったです。
もちろん経済観念は人それぞれであるとは思うのですが、多くの方が結婚式に数百万、新婚旅行に数十万のお金を出すのだから、産後ケアも出せないわけではないと思うのです。そういう意味で、文化として定着することの重要性を感じました。韓国では7割、台湾では4割を超える人が利用していて「どこの病院で産むの?」と同じように「産後ケアはどこ行くの?」と聞かれるそう。利用した人がSNSで拡散して、認知度が上がって、産後ケアが当たり前の日本になっていくと良いなと強く思います。ゆくゆくは国からの補助ももっと手厚くなり、利用したくても経済的な事情で利用を断念することがないことを望みます
<助産師からのメッセージ>
HOTEL CAFUNEのご利用ありがとうございました。みなみ先生とは産婦人科でのお話や赤ちゃんグッズ、子育てのお話もたくさんさせていただきました。よくベビールームにも遊びにこられたり、ワークショップにも全て参加していただいたり、スタッフも楽しい時間を過ごさせていただきました。赤ちゃんも授乳のリズムがついてきて夜はぐっすりでしたね。またいつでも遊びにきてください!
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ベーシックプラン:4泊〜
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